こんにちは!
天然エゾ鹿革のLEATHERLECTIONです。
鹿革と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
財布?
バッグ?
それとも、以前このブログでご紹介した革のネクタイでしょうか。
最近ではさまざまな鹿革製品がありますが、少し歴史をたどってみると、鹿革は想像以上に幅広い用途で使われてきました。
「そんなものにも鹿革が?」
と思うようなものもあります。
でも、調べていくと面白いことに気づきます。
鹿革が使われてきたところには、ちゃんと「鹿革である理由」があるんです。
今日は、鹿革がどんなものに使われてきたのかを見ながら
ディアスキンという素材の面白さを探ってみたいと思います。
そもそも、鹿革は何に使われている?

現代の鹿革製品として比較的イメージしやすいのは、
・財布
・バッグ
・カードケース
・手袋
・衣類
・革小物
などではないでしょうか。
LEATHERLECTIONでも、北海道産エゾ鹿革をさまざまな製品へ仕立てています。
しかし、鹿革の用途は現代のファッションアイテムだけではありません。
日本では昔から鹿革が利用されてきた歴史があり、時代によって形を変えながら人々の暮らしに取り入れられてきました。
では、実際にどんなものに使われてきたのでしょうか。
意外な用途その①戦国時代には「武具」にも

以前の記事でもご紹介しましたが、鹿革は武具にも利用されてきました。
戦国時代というと、
鉄の甲冑、兜、刀。
そんな「硬いもの」を想像しますよね?
ところが、武具は金属だけで作られていたわけではありません。
革や布、紐など、さまざまな素材が組み合わされていました。
鹿革もその一つ。
柔軟性がありながら強度も備えているという特徴を活かし、武具などに使われてきた歴史があります。
現代では財布やバッグになる素材が、かつては武士の装備にも使われていた。
そう考えると、鹿革を見る目が少し変わりませんか?
意外な用途その②日本の伝統工芸「印伝」
鹿革の用途を語るうえで欠かせないのが、
印伝(いんでん)です。
特に有名なのが、山梨県の伝統的工芸品「甲州印伝」。
柔らかな鹿革に漆などで模様を施した、美しい革工芸です。
現在では財布や小銭入れ、バッグなどで見たことがある方も多いと思います。
印伝の面白いところは、
鹿革の実用性と、日本の装飾文化が一緒になっていること。
柔らかく使いやすい素材でありながら、そこに美しい文様を施す。
単なる「材料」として鹿革を使うのではなく、
「長く使いたくなるもの」へ仕立ててきたわけです。
何百年も前から日本人が革製品に機能性だけでなく美しさまで求めていたと思うと、面白いですよね。
意外な用途その③実は「手袋」と相性がいい

鹿革製品の中で、素材の特徴が非常によく分かるものがあります。
それが手袋です。
手袋に必要なものを考えてみてください。
硬すぎたら、指を動かしにくい。
分厚すぎたら、細かな作業がしにくい。
でも、ある程度の強さも必要です。
そして何より、手に馴染んでほしい。
ここまで読むと、
「なんとなく鹿革に向いていそう。」と思いませんか?

鹿革の柔らかさやしなやかさは、身体の動きに沿う製品と相性が良いのです。
実際、ディアスキンはグローブなどにも使われています。
財布やバッグだけを見ていると分かりにくい鹿革の性質も、「手袋に使われる」と聞くとイメージしやすくなります。
意外な用途その④衣類にも使われるディアスキン
鹿革は、ジャケットなどの衣類にも使われることがあります。
これも鹿革の特徴を考えると納得できます。
身体に身に着けるものには、
柔らかさ。
しなやかさ。
動きやすさ。
そして重さ。
が重要になります。
革らしい存在感がありながら、身体の動きに馴染んでいく。
鹿革が衣類にも使われてきた理由の一つです。
「革=硬くて重い」
というイメージを持っている方ほど、実際に鹿革に触れたとき驚かれることがあります。
なぜ、こんなにいろいろなものに使えるの?

ここまで見てくると、不思議ですよね。
武具。
伝統工芸。
手袋。
衣類。
財布。
バッグ。
ずいぶん用途が違います。
それでも鹿革が使われてきた背景には、鹿革が一つだけではなく複数の特徴をあわせ持っていることがあります。
柔らかい。
しなやか。
比較的軽い。
そして、実用品として使える強さもある。
一つの特徴だけなら、別の素材にもあります。
でも、それらが組み合わさっている。
だからこそ、鹿革はさまざまな用途に使われてきたのでしょう。
「柔らかい」だけでは、長く残らなかったかもしれない

鹿革を説明するとき、私たちもよく「柔らかい」という言葉を使います。
それは、実際に触っていただくと
とても分かりやすい特徴だからです。
でも、もし鹿革がただ柔らかいだけの素材だったらどうでしょう?
武具には使いにくく、毎日使う袋物にも向かなかったかもしれません。
柔らかいのに、実用品として使える。
ここが大切です!

触り心地の良さと実用性。
その両方があるからこそ、鹿革は長い間さまざまな形で使われてきたのではないでしょうか。
北海道のエゾ鹿も「素材」として次の暮らしへ

そして現在、LEATHERLECTIONが向き合っているのが北海道のエゾ鹿です。
北海道では、農林業や自然環境への影響などを背景に、エゾ鹿の個体数管理が行われています。
そこでいただいた命を、できるだけ無駄にしない。
食肉として活用するだけでなく、皮も大切な資源として使う。
鞣すことで「皮」から「革」になり、
職人の手を経て、
また誰かが長く使うものへ。
私たちは、この流れを大切にしています。
「何に使えるか」鹿革の可能性はまだある

戦国時代の人が、現代の鹿革ネクタイを見たらどう思うのでしょう。
「鹿革を首に?」
と驚くかもしれません。
反対に、私たちが昔の鹿革の使われ方を見ると
「そんなところにも?」
と驚きます。
でも、それこそ素材の面白さではないでしょうか。
良い素材は、一つの使い方に限定されません。
その時代の暮らしや技術に合わせて、姿を変えていくことができます。
もしかするとこれから先も、
「鹿革でこんなものまで作れるんだ。」
という製品が生まれてくるかもしれません。
最後に

鹿革は何に使われているの?
そう聞かれたら、
「財布やバッグ。」
だけでは、少しもったいない答えかもしれません。
日本では武具や伝統工芸に使われ、現代では手袋、衣類、財布、バッグ、革小物など、さまざまな製品に鹿革が活用されています。
用途だけを見ると、まったく違うものばかりです。
でも、その理由をたどると共通点が見えてきます。
柔らかいこと。
しなやかなこと。
軽やかに使えること。
そして、実用品として使える強さを持っていること。
「鹿革って珍しいね。」
最初の入口は、それだけでもいいと思います。
でも、少し深く知ってみると、
「だから昔から使われてきたんだ。」
という理由が見えてくる。
それが、鹿革という素材の面白さです。
昔の武具から、現代の暮らしへ。
LEATHERLECTIONでは、
北海道産エゾ鹿革の魅力を、
今の暮らしに自然と馴染む形でこれからもお届けしていきたいと思っています。
Makuakeにて絶賛プロジェクト進行中の鹿革ネクタイも
ぜひチェックしてみてください♪
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