こんにちは。
天然日本鹿革のレザレクションです。
革バッグは「長く使えるもの」というイメージを持たれがちですが、
実際には「気づいたら使わなくなっていた」という声も少なくありません。
・重くて肩が疲れる
・水や汚れが気になり、出番が減る
・手入れが面倒で億劫になる
これらの理由を、
「自分には革バッグが合わないから」と片づけてしまう方も多いのですが、
実はその原因の多くは、革そのものではなく“素材構造の違い” にあります。
この記事では、革専門店の視点から
なぜ革バッグが続かないのか、
そして “続く革”とはどんな素材なのか を、素材構造の観点から解説します。
目次
革バッグが続かないのは「使い方」の問題ではない

革バッグを手放した経験がある方ほど、
「扱いが雑だったからかもしれない」
「ちゃんと手入れできなかったから」
と、自分を責めがちです。
しかし、ここで一度立ち止まって考えてみてください。
もし本当に“良い革”であれば、
日常の使用にある程度耐えられるはずです。
つまり、革バッグが続かないのは、
使い方の問題ではなく、素材が日常に向いていなかった可能性が高いのです。
革の性質は「動物の皮膚構造」で決まる
革の特徴を決める最も大きな要素は、
加工技術や仕上げ以前に、元となる動物の皮膚構造です。
皮膚は動物の“生活環境”そのもの。
・どれだけ動き回るか
・雨や雪にどれほどさらされるか
・外敵から身を守る必要があるか
こうした条件が、皮膚の厚み・繊維の密度・柔軟性に反映されます。
つまり、
革は動物の生き方をそのまま写し取った素材なのです。
一般的な革バッグが抱えやすい構造的な弱点

多くの革バッグに使われる革は、
・繊維が比較的太く
・ハリがあり
・形を保ちやすい
という特徴を持ちます。
そのため、見た目は美しく、
新品時には「しっかりしている」と感じやすい反面、
・重さを感じやすい
・屈曲に弱く、硬化しやすい
・水分を含むと繊維構造が崩れやすい
といった側面も併せ持っています。
これが、
「使い始めは良いが、徐々にストレスが増える」
という現象につながります。
鹿革の皮膚構造は、まったく異なる

ここで鹿革の構造を見てみましょう。
鹿は、山林や原野を自由に動き回り、
急斜面や悪路、雨や雪の中でも生活します。
そのため鹿の皮膚は、
・極めて細い繊維が
・三次元的に複雑に絡み合い
・引き裂きや屈曲に非常に強い
という構造を持っています。
この繊維の細さと密度こそが、
鹿革の実用性の核となる部分です。
「柔らかいのに強い」は矛盾ではない

一般的には、
「柔らかい革=弱い」
という印象を持たれがちです。
しかし鹿革は、その常識に当てはまりません。
鹿革は、
繊維一本一本が非常に細く、
それが束になって絡み合うことで、
しなやかさと強度を同時に成立させています。
結果として、
・折り曲げても割れにくい
・引っ張っても裂けにくい
・動きに追従する
という、実用に極めて向いた性質を発揮します。
水に対する強さも「構造の違い」から生まれる
鹿革が水に強いと言われる理由も、
加工ではなく構造にあります。

鹿革は、
・通気性が高い
・内部に油分を保持しやすい
・水分を含んでも繊維が固まりにくい
という性質を持っています。
そのため、多少濡れても
乾燥後に硬くなったり、ゴワついたりしにくい。
これは、
雨や雪の中で生きる動物ならではの皮膚構造がもたらす特性です。
お手入れが続かない理由も「素材構造」にある
革バッグが続かない理由として、
「お手入れが面倒」という声は非常に多く聞かれます。
これは決して怠慢ではなく、
日常の中で無理のある素材を選んでしまった結果です。
鹿革は、
・油分が抜けにくい
・乾燥による劣化が起きにくい
ため、頻繁なオイルケアを必要としません。
結果として、
「気づいたら使い続けていた」
という状態が自然に生まれます。
正倉院に残る鹿革が示す“素材の答え”

奈良・正倉院には、
約1300年前の鹿革製品が、現在も良好な状態で保管されています。
これは偶然ではありません。
鹿革の繊維構造は、
時間が経っても崩れにくく、
劣化の進行が非常に緩やかです。
素材そのものが、
「長く使われること」を前提としている証拠とも言えます。
鹿革は“特別な革”ではなく“合理的な革”

鹿革は、決して贅沢さを誇示するための素材ではありません。
・軽く
・柔らかく
・強く
・扱いやすい
これらを高いレベルで満たす、
実用性を突き詰めた結果の革です。
だからこそ、
革製品を日常で使い続けたい人ほど、
最終的に鹿革へ行き着く傾向があります。
革バッグが続くかどうかは「素材理解」で決まる

革バッグが続かなかった経験は、
失敗ではありません。
それは、
素材を見直すきっかけです!
革製品を選ぶ際には、
見た目やブランドだけでなく
・どんな構造の革なのか
・どんな生活環境に向いているのか
という視点を、ぜひ持ってみてください。
革選びの答えは「自分の生活に合うかどうか」
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革バッグが続くかどうかは、
センスでも知識量でもなく、
生活との相性で決まります。
鹿革は、
日常の中で無理をしなくていい革。
だからこそ、
「気づいたら長く使っていた」
そんな存在になります。
革バッグが続かなかった理由を、
素材構造から見直してみる。
それは、
これからの革選びを変える、確かな一歩です。
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