分単位の処理スピードにこだわり、シカ革を ”極限まで活かす”

ディアスキン

レザーのカシミアと呼ばれており、あらゆる動物革の中でも最高品質の鹿革。

 

皮膚を構成する繊維が細かく、その極細の繊維がコラーゲンに絡み合っているため、柔らかく・軽く・強靭で・保湿性が高く・通気性も高く・劣化しづらいという万能な特徴を持っています。

 

そのため、高級な手袋や靴、戦国時代には鹿革が武具の素材として重用されていました。

 

そのように万能な鹿革ですが、実は処理がとても難しく、皮から製品にするまでに、高度な技術を要します。

 

また、鹿革の特性を活かすためには、皮がなるべく新鮮なうちに処理をすることが重要です。

 

肉と同じで、皮も新鮮なほど良質です。

 

より新鮮で質の高い鹿革を手に入れるために、レザレクションでは分単位のスピードにこだわって皮を処理しています。

 

そして、熟練のスペシャリスト達が50以上の工程を経て一つの製品を作り上げます。

 

”狩猟から” 日本で行う

「MADE  IN  JAPAN」と謳っている製品でも、実は「革」の多くは海外から輸入されています。

 

日本で流通している革の約9割は海外から輸入されています。

 

しかしレザレクションでは、”狩猟から” 日本で行っています。

また、その後の解体・鞣し(なめし)・縫製、全ての工程を日本で行っております。

 

そのため、鮮度が高く高品質の革となり、鹿革の特徴が最大限に活きた製品ができあがります。

 

海外製ではなく、希少な天然の日本鹿のみを使用し、

「100% MEDE  IN  JAPAN」 を実現しています。

 

繊細で加工の難しい鹿の皮から一つの製品ができるまで、携わる人物は全て日本の一流職人です。

レザレクション(狩猟)
レザレクション、シカの狩猟

『仕留めて2時間以内に搬入した皮のみを使用』

契約している日本の一流ハンターが、鹿を苦しめないためと血の回りを防ぐために、頭か首を一発で仕留めます。

肉と同じで皮も鮮度が非常に大事で、鮮度が高いほど良質な革製品になります。

そのため2時間以内の搬入と、その後速やかに冷凍された鮮度の高い皮のみを使用しています。

手間やコストはかかりますが、より鮮度が高く良質な製品を作り上げることを実現させています。

鹿革の加工途中

『鹿皮の特性を生かした鞣し(なめし)・デザイン』

鹿皮は非常に繊細で、製品にするまで高い技術を要します。

1枚の滑らかな革にするための鞣し(なめし)や縫製作業も日本で有数の一流の職人のみが行っています。

例えば、表側の肌に触れる部分は柔らかく、内側は形が崩れないよう硬めに等、1つの製品の中でも部分部分で鞣し方を細かく変えています。

鹿皮の特性を活かした鞣し(なめし)方とデザインを追求し、軽くて丈夫、なめらかな肌に吸い付くような肌触りを持つ、長く愛用していただける作品が産まれます。

鹿革の特徴

『1300年続くしなやかさ』

鹿革は革そのものが老化しにくいという特徴を持っています。

牛革など他の革は数年間手入れをしないと色あせ、硬くなりますが、鹿革が持っている柔軟性・色彩により、長期間放置しても色あせることが無く、柔軟性も失うことがありません。

まるで人肌のようなしっとりとした肌触りが保たれます。

東大寺正倉院には鹿革製の道具が保存されていますが、1300年経った今でも劣化せず、色彩・柔軟性が保たれています。

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『水に強く通気性に優れている』

鹿革はレザーのカシミアと呼ばれており、他の動物に比べると皮膚を構成する繊維が細く、その極細の繊維が寄り集まった細い繊維束がいくつも絡み合っています。

その繊維にコラーゲンが絡みつく構造になっているため、水に強く、劣化しにくく、そしてまるで人肌のような柔らかな肌触りを持っています。

他の革に比べ通気性が高く蒸れにくく、柔軟性があることから高級な手袋や靴、戦国時代には鹿革が武具の素材としても重用されていました。

レザレクションショルダーバッグ雪の中

『お手入れが簡単』

革製品はお手入れが大変と思われていますが、鹿革は油分を多く含んでいるので、他の動物の革のようにお手入れの時に油分を補給する必要がありません。

気になる汚れや水が付いた場合は乾いた布やタオルで軽く拭き取れば大丈夫です。

雨の日でも安心して使用できます。

鹿製品の有効活用

深刻な農業被害

シカによる農業被害額は59億6100万円にも上り、野生動物による食害全体の実に33.77%を占めています。

シカは樹皮を剥ぎ取って食べるため、立ち木はそのまま枯れてしまいます。

草も大量に食べ、特に若い芽は柔らかいので真っ先に食べられてしまい森はどんどん減っていきます。

日本ではシカの増加により、多大な農林業被害を受けています。

駆除された鹿の90%以上が捨てられる

現在、生態系の保全のための管理のためにも、年間で数十万頭の命を奪わなければなりません。

そして、その駆除されたシカの90%以上は捨てられている現状があります。

シカの命が無駄になっているだけでなく、廃棄するためには地方自治体がそのシカを処理するために莫大な処理料金を支払っている現状があります。

命をつなぐサイクル

消費需要が増えれば、廃棄されていたシカ達も感謝され命を繋ぐサイクルが出来上がり、廃棄する為に地方自治体が支払っていた、廃棄料金を支払う必要も無くなります。

そのようなサイクルが機能すればエゾシカの被害も軽減していく事にも繋がります。

シカ製品の有効活用はシカの生命を大切にする事や、地方経済を助ける事に繋がり、地方経済を助ける事は日本を助ける事になります。